CTデータの利用方法

基本ルール

本サイトに掲載されたCTデータや標本写真, 解説文の著作権は, 日本古生物学会に帰属します(断りがある場合は別).

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CTデータを利用するために

CTデータのダウンロードと解凍

各標本のページにある,「CTデータのダウンロード」リンクをクリックすると,データを圧縮したファイル(zip形式)をダウンロードできます.

圧縮ファイルをダウンロード後,適宜,圧縮解凍ソフト(Lhaplus など)で解凍してください(解凍場所はどこでも良いです).

CTデータの構成

CTデータは,一つの標本につき,二種類のファイルから構成されています.断層画像(グレースケール 8bit tif形式)と後述するソフトウェア「Molcer」用のファイル(XML形式.拡張子は*.mol)です.断層画像は,標本内部におけるX線吸収量を表す画像で,1標本につき数百枚あります(断面の位置が異なります).Molcerファイルは,断層画像からどのように三次元構築するかを書いた指示書にあたります.

CTデータの解像度

Molcerファイルをテキストエディタで開くと,以下のような記述があります.

<scale x="0.0921773" y="0.0921773" z="0.0921773" unit="mm"/>

x, y, z がそれぞれ画像の横,縦,画像スライス方向のボクセル解像度になります. 単位は unitで記述してあります.

CTデータの三次元表示

断面画像から三次元構築を行うことのできるフリーのソフトウェアはいくつかありますが,ここでは「Molcer」を紹介します

「Molcer」

対応OS:Windows 7,8,10

Molcerのダウンロードとインストールについては,こちらのページ(https://white-rabbit.jp/product/molcer/)をご参照ください).



Macユーザーの皆様へ:動作確認はしておりませんが,MacOSに対応したフリーのCT画像ビュワーとしては OsiriX Lite (https://www.osirix-viewer.com/osirix/osirix-md/download-osirix-lite/) や Horos (https://horosproject.org/) などがあります.ただし,OsiriX のフリー版には機能制限がかなりあるようです.Horos は OsiriX を元に作られたソフトですが,日本語化でトラブルがあるとのことですのでご留意ください.

必要なハードウェア環境

数百枚の画像から三次元の物体を構築しますので,それなりのCPUパワー,メモリ,グラフィックカードが必要です.


「Molcer」での利用方法

解凍してできたフォルダの中に,断層画像ファイルが入ったフォルダと「ファイル名.mol」というファイルがあるはずです(拡張子が見えない設定の場合は「.mol」は見えず,うさぎの形をしたアイコンが見える.※Molcerインストール環境で).

「ファイル名.mol」(うさぎのアイコン)をダブルクリックしてください.Molcerが起動し,断層画像から標本を三次元構築します.

あとは,Molcerの使用方法に従えば,ご自分でアンモナイトをグリグリまわしたり,断面を切ったりできます.使い方は,マニュアルを参照してください(Molcer ダウンロードと同じページでダウンロードできます).