1904年10月15日に新属新種として発表された異常巻きアンモナイトのニッポニテス・ミラビリス(Nipponites mirabilis).発表当初は奇形とも言われたようですが,その後全く同様の巻きを持つ標本も発見され,このような形の種が存在していたことが広く認められるようになりました.一見不規則にも見えるその形は,成長過程で左らせん巻き,平面巻き,右らせん巻きの巻き方を交互に繰り返しながら,つまり規則的に作られていることがわかってきました.生物の形の持つ不思議さを考えさせる種です.その不思議な形を多くの方に理解してもらうべく,複数個体のニッポニテス・ミラビリス標本の3Dモデルとデータを公開します. p>